美味しい桃にするために努力していること
こんにちは。斎藤果樹園編集部です
まだ世界中で、コロナの動きに気を緩めることはできない状態ですね
日本では「小学校が開始された」ところもあったり、今朝のニュースでは「中国のディズニーランドが営業再開した」とあったり
まだまだ油断はできませんが、止まっていた流れが少しずつ動き出している雰囲気はうれしいものです
さて、今回のテーマは「おいしい桃にするために努力をしていること」というものです
「これだ!」と1つを出すことはなく、色々と努力をやっています。そのなかで今日は「せんこう病」について話していければと思います
※ちなみに、果樹栽培をするうえでの「害虫のこと」について詳しく、わかりやすく書いてありますので、こちらもどうぞ➡21世紀の果樹栽培への挑戦 |
美味しい桃にするために努力をしていること
その1つ、「せんこう病の枝を切り落とし」をやっています
せんこう病とは
簡単に言うと、枝が病気になるってことです
違いは、「枝の先から葉が出ていない」ってことです
正常の枝には「葉」がついています
ですが、以下の画像のように枝に「葉」がついていないものがあり、それを「せんこう病」といいます
病気になると何が悪いかというと以下のとおりです
- 桃が実ったときに、桃に茶色のぶつぶつの穴ができる
- 葉っぱが変色するので、栄養がちゃんと届かない
- 収穫前に桃が枝から落ちてしまう
- そもそもちゃんと実になりずらい
などがあります。桃の表面に茶色いぶつぶつの穴があくのですから、お店に並ぶことはありませんし、農家ぐらいしか見ないのではないのでしょうか
じゃあ、薬剤でなんとかならないのか
今のところ有効な薬はありません
昭和50年から研究は重ねていますが、いまだに薬はできていません
つまり病気(せんこう病)になったら、他の枝や周りの樹にうつらないように切り落とすしかありません
雨がふると、せんこう病が広がる?
せんこう病の枝を触った手で、ほかの枝を触るとうつるって言われています
雨の日はなおさらうつりやすいです
最終的には樹そのものを切り落とすことも
枝の先になったせんこう病。それが徐々に太い枝に移り……って繰り返していくと、最終的には、樹を伐採することにもなります
場合によっては、4~5年かけて大きく育った樹を伐採するしかなくなるのです
まとめ
- せんこう病になると、桃が美しく育たない
- せんこう病になった枝は広がっていくまえに、切り落とす必要がある
- 順調に育っていた枝が急に病気になることもあるので、油断できない
- パッと見て「せんこう病」の枝と見分けるのは難しいので、細心の注意をはらい、他の桃に影響が出る前に切り取っている
以上、「美味しい桃にするために努力していること」でした
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