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斎藤果樹園はどうして「美味しい」モモやリンゴがつくれるのですか?

安全と同時に 「赤い実の熟れる里」 がなにより大切にしているのが 「美味しさの追求」 です。桃では味の王様 「あかつき」 を中心に、最近メキメキと人気の出てきた希少種の 「黄金桃」 や、上品で繊細な味の 「夕空」 、繊維質が豊富で甘い 「川中島」 など、みなさんからの幅広い味の要求に応えられる品種を揃えています。勿論、実が充分な陽を受けれるような整枝・剪定、土づくり、摘蕾・摘花による着果量の調節、樹勢に応じた摘果、有機質肥料を含めた施肥の工夫などさまざまの工夫をしています。

そして、「赤い実の熟れる里」 が美味しい桃をつくれる何よりの自慢は、里の 「気候と風土」 なのです。福島盆地の山裾に位置する 「赤い実の熟れる里」 は、夏冬を通した適度な寒暖の差に恵まれ、美味しい実のなる樹の成長を助けます。またその土壌は果樹に最適の山の土です。盆地特有の盛夏のゆたかな陽差し、高温と乾燥した空気、朝晩の温度差は桃の甘さ(糖度)を増してやみません。このように 「赤い実の熟れる里」 は美味しい赤い実を育むのに必要な要素を全てもっているところなのです。

「美味しさの追求」 はリンゴも同じです。 「赤い実の熟れる里」 ではリンゴの王様の「ふじ」を中心にして困難な無袋栽培をおこなっています。 難着色種 といわれる色を付けるのが難しい「ふじ」を、無袋で綺麗な赤い実に育てるためには結構な苦労がいります。色づけをよくして見かけをよくするためだけなら袋をかけてしまえば良いのですが、それでは本当の甘さ・美味しさが生まれないのです。 無袋栽培 で充分な色を付けるためには、台風による落果や早霜の危険と戦いながら、樹上で充分な時間をおいて完熟させます。落果などによって収量を少々犠牲にしても、美味しいリンゴを届けるために 「樹上での完熟」 にこだわっています。

そして美味しいリンゴの何よりの秘密は、ここでもやはり 「赤い実の熟れる里」 「気候と風土」 なのです。「ふじ」が甘味を増し蜜を貯えるためには、秋口からの適度な冷え込みと日中の豊な陽の光、つまり適度な寒暖の差が必須です。盆地気候に恵まれた 「赤い実の熟れる里」 の秋は、日中はときには夏を思わせる暑さ、そして夕方から早朝にかけての冷え込み、これによってリンゴの果肉は歯ごたえを増し蜜をたくさん貯えるのです。

栽培方法の工夫も勿論大切ですが、天が与えたものに勝るものはないのです。里のオーナーの 「スグリのヒロシ」 の口癖でこのコーナーを終えましょう。 「美味しい果物をつくるのに百姓ができることなんて、ほんの僅かなもんだ。ほとんどはお天道様が決めるもんなんだよ」 。全てを知り尽くした達人にしてはじめて語れる、奥の深い言葉ですね。