果樹の陽あたりはどうやって調節してますか?
美味しくて色づきの良い「赤い実」が育つためには、成長の間つねに豊かな陽の光を受けることがとても大切です。陽あたりの調節は専門的には着色調節と呼ぶこともできます。陽あたりを充分に確保するために、密植を避けて果樹を植えてあります。また、モモでもリンゴでも大切なのは先ず樹の剪定です。剪定のときに樹全体が陽を受けやすく枝が張るように、将来の樹の形を考えて剪定します。
例えば、甘いモモが育つためには実が陽を受けやすいように、バランスよく枝を張らせることが大切です。モモは葉の光合成を介して養分を貯えますから、甘いモモをつくるためには豊に繁った葉っぱが必要です。しかし、葉っぱがいっぱい繁るということは、実に当たる陽を邪魔し着色を妨げることにもなります。そこで、葉っぱを繁らせつつ実に充分に陽があたるように、一本一本の枝(実がなる枝のことを結果枝といいます)の伸び方まで考えて剪定をおこなうのです。一方モモの樹では幹枝があまり強い陽射しを受けると、日焼けして痛んでしまいます。陽があたり過ぎてもダメなのです。このように色々なことを考えて剪定しますが、これははまさしく「プロの仕事」ですね。
いくら考えて剪定しても、樹が成長し実がつけばその重さで枝が垂れて陽当たり悪くなったりしてきます。そういう時は支柱を立てて枝を支えてやり陽当たりをよくしてやります。
そして出荷間近の仕上げの時期にはシルバーと呼ばれる銀色の反射シートを樹の下に敷いて、陽当たりを助ける作業も行います。真夏に行うこの仕事は、まさしく汗だくの仕事ですが、綺麗な赤い実を育てるためにはとても大切な作業です。
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